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地域

「自然が教室、地域の大人が先生」WaaS共創コンソーシアム(WCC)が宮城県川崎町で取り組む、小学生対象のサマースクールの企画・運営を担いました

Outline

Well-being な社会の実現に向けて、移動×空間価値の向上をめざす「WaaS 共創コンソーシアム(WCC)」の取り組みの一環として、2026 年 8 月 17 日(月)・18 日(火)の 2 日間、宮城県川崎町にて、小学生を対象とした探究型プログラム「かわさきっ子サマースクール 2026」を企画・運営しました。
本プログラムは、川崎町の豊かな自然やまちなかを「教室」に、地域で活動する大人たちを「先生」に見立て、子どもたちがさまざまな体験や対話を通して、地域の魅力や自分自身の「やってみたい」を発見していくプログラムです。

このプログラムは、地域の方々・自治体・WCC会員企業などが川崎町でのフィールドワークを通じて、まちに暮らす人々の想いに耳を傾け、ともに対話を重ねながら磨き上げたテーマをもとに企画されました。

1日目は高学年(4〜6年生)が参加し、川崎町内の4つのフィールドを巡りながら、すべてのプログラムを先行して体験しました。そして翌日は、低学年のみんなに「どう伝えれば、安全に、楽しく体験してもらえるだろう?」と考え、地域の先生の魅力や自分たちが発見したことを伝える「子ども先生」に。2日目から参加した低学年(1〜3年生)は、高学年の頼もしい伴走も受けながら、川崎町の自然やまちを舞台に、さまざまな体験に挑戦しました。

LAMPSは本事業において、企画・運営統括を担当。地域や受入先への事前ヒアリングから、プログラム全体の設計、教材・ワークシートの制作、各拠点との調整、当日のファシリテーション・安全管理、「子ども先生」をはじめとする学びの仕掛けづくり、振り返り、事後アンケートによる効果検証まで、一連のプロセスを担いました。

地域にすでにある人・場所・仕事・自然を、子どもたちの学びの機会としてどのように編み直すか。そこを大切にしながら、2日間のプログラムを設計しました。

Program

① 探究型火おこしワークショップ @るぽぽの森

チームごとに力を合わせて、火おこしに挑戦!使えるのは、限られた新聞紙とマッチ。どうすれば薪に火がつくのか、薪をどのくらいの大きさにすればよいのかを、チームで考えながら試行錯誤しました。
「大きな薪を燃やすのは大変だから、小さく割ろう」
「新聞紙は丸めたほうが、ゆっくり燃えるかな?」
思うように火がつかないチームも、作戦を変えながら何度も挑戦。新聞紙やマッチを使い切り、先生に追加をお願いするため、チームみんなで作戦会議をする場面もありました。正解を教えてもらうのではなく、まず自分たちで考え、試し、失敗して、また試す。時間内に火を起こすことができたチームには、先生からご褒美のマシュマロが。火を囲みながら、挑戦したからこその達成感を味わいました。

② タンコウさんのまち案内
タンコウさんと一緒にまちを歩く様子

川崎町を知り尽くした“タンコウさん”と一緒に、役場周辺の商店街やお店を歩きました。普段何気なく通っている場所にも、「なぜここにこのお店があるんだろう?」「昔はどんな場所だったんだろう?」と、地域の人と一緒に歩くことで新しい発見があります。地域のお店や仕事、食べ物について話を聞きながら、昼食会場となる「ひょうたん」へ。名物の焼きそばや唐揚げを頬張りながら、子どもたちは川崎町の“いつもの風景”の中にある面白さを見つけていきました。

③ チームMOMOと里山見学&竹わり体験
チームMOMOと里山を見学し竹割りを体験する様子

「食・建築・エネルギーを地産地消する」ことをコンセプトに活動するチーム MOMO のみなさんを訪ねました。まずは、冷たくておいしい井戸水を飲みながら、MOMO のみなさんがどんな活動をしているのか、なぜ川崎町で取り組んでいるのかを聞きました。その後は実際に里山へ。炭を焼いている場所を見学したり、道具を使って竹を割ったりと、自分の手や身体を使いながら里山の営みに触れました。「見る」「聞く」だけではなく、「触る」「割る」「飲む」。五感を使って地域を体験することで、子どもたちの中にさまざまな発見が生まれていきました。

④ なかやす先生と川崎町の炭で発電実験
川崎町の炭を使った発電実験に取り組む様子

最後は、川崎町の「炭」を使った発電実験に挑戦しました。実験装置を使って、同じ炭でも電気が流れるものと流れないものがあることを確かめたり、自分たちで作った炭電池でオルゴールやライトを点けたり。うまく電気がつかないときも、「何が違うんだろう?」と試しながら、チームで実験を続けます。最後には、それぞれのチームが作った電池をつなぎ、より大きな光や音を生み出すことにも成功。地域に昔からある「炭」という資源が、科学の学びへとつながる体験になりました。

⑤ 振り返りの様子
体験を振り返り、言葉にする時間の様子

すべてのプログラムを終えたあとには、体験を「楽しかった」で終わらせず、自分が感じたことや発見したことを言葉にする時間を設けました。1 日目の高学年は、翌日低学年へ紹介したい「先生」をチームで選び、その人の仕事や印象に残ったことを「先生紹介シート」にまとめました。そして 2 日目は、高学年が「子ども先生」となり、自分たちが前日に経験したことを低学年へ伝えながら、一緒に活動しました。最後には、川崎町の大きなマップを広げ、「また行きたい場所」や印象に残った先生・出来事を書き込む「MY マップ」を作成。さらに「かわさきっ子絵日記」として、その日の一番の思い出を絵と文章で残しました。体験する、振り返る、誰かに伝える。この循環をつくることで、地域での一日を自分自
身の学びとして持ち帰れるようにしました。

Voice

参加した子どもたちの感想からは、単に「楽しかった」という感想にとどまらず、プログラムを通じた子どもたち自身の意識の変化が伺えました。
最初は緊張や戸惑いを感じつつも、自ら一歩を踏み出して挑戦し、それをやり遂げたことへの確かな自信が芽生えた様子が見られました。また、自分が得た気づきや学びを身近な人や家族に伝えたいという発信の意欲も高まっており、プログラムが子どもたちの能動的な変化を後押ししたことが分かります。さらに、そうした挑戦を支える土台として、活動の中で寄り添う運営スタッフとの関わりそのものが、子どもたちにとっての安心感や信頼関係に繋がっていたことも印象的でした。
「何を体験するか」と同時に、「誰と体験するか」。子どもたちが安心して挑戦し、失敗したり、質問したりできる関係性をつくることも、地域での学びを支える大切な要素だと改めて感じています。

Message

サマースクールで生まれた出会いや学びは、この 2 日間だけで終わるものではありません。今回「先生」として出会ったみなさんは、イベントが終わったあとも川崎町で活動を続けている、「いつでもまた会うことのできる先生」です。

「あの場所にもう一度行ってみたい」
「あの先生に、もっと話を聞いてみたい」
「自分でもやってみたい」

そんな小さな好奇心の種が、地域への愛着や、自分の未来を広げるきっかけになっていくことを願っています。
LAMPS は、地域にすでにある人・場所・仕事・自然・文化を、子どもたちの学びの資源として編み直し、自治体・企業・学校・地域の皆さんとともに、地域そのものを「教室」にするプログラムづくりに取り組んでいます。企画設計だけでも、当日運営だけでもなく、地域との関係づくり、教材開発、安全管理、子どもへの伴走、そして効果検証まで。地域の大人が本気で向き合っている現場と、子どもたちの学びをつなぐことを、これからも各地で続けていきます。

ClientWaaS 共創コンソーシアム(川崎町、東日本旅客鉄道株式会社、順風路株式会社)
Period2026年8月17日(月)・18日(火)
Team株式会社Kumanomics/LAMPS株式会社
#地域探究#サマースクール#小学生#体験学習#地域コーディネート#子ども先生#川崎町#宮城